平成25年度司法統計から,これから離婚調停をする方に参考になる情報。
裁判所が公開している平成25年の司法統計によると,平成25年,離婚調停になんらかの結論(調停成立/不成立/取り下げ等)が出るまでに要した期間は,約35%が3ヶ月〜6ヶ月以内となっており,最も多くの割合を占めています。
したがって,争いの内容にもよりますが,調停にかかる期間は,さしあたりは半年をめどと考えればよいでしょう。
ただし,離婚調停の期間は,離婚に当たってのこちらと相手方双方の戦略・方針によるところが実際上大きいです。
早々に調停を終わらせ離婚裁判をしようというケースやそもそも相手が出頭しないケースは調停不成立で早く終わります。
逆に,財産分与などに大きな争いがあって長期化する場合もあります。司法統計上,結論まで半年以上要した離婚調停が約25%あることは考えておく必要があります。
なお,約7%の離婚調停は1ヶ月以内に終わっていますが,その中身は多くが「取下げ」で,調停の期日が1回も開かれていないケースの話なので,離婚調停が1ヶ月で終わるとは考えない方がよいでしょう。
離婚調停の期間 | 数 |
1月以内 | 4,637 |
3月以内 | 21,148 |
6月以内 | 23,799 |
1年以内 | 14,379 |
2年以内 | 2,754 |
2年を超える | 107 |
総数 | 66,824 |
※平成25年裁判所司法統計より
思ったより長くかかるな?と感じた方が多いかもしれません。
時間がかかるのは,離婚調停が裁判所で一月〜一月半に1回程度しか行われないことが主な原因で,時間がかかるから調停はできない・したくないという方もいます。
ただ,状況が許すならば,時間をかけることでお互いに冷静な話ができるようになり,お互いにとって合理的な離婚条件を決められるようになるケースもあります。
時間をかけるのは,悪いことばかりでもありません。少しずつでも前に進むことが大切です。
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